不安があったので、家財処分の立ち合いに出向きました。
仕事の都合もあり、立ち会える時間は限られている。出向いたのは10時。すでに業者は整理を始めていた。
業者は一人であったが、手際よく分別している。
しかし、怖い。
残っていた貴金属、現金、身分証明や保険関係、その他資産に係る書類… どうなるのだろう。
思い切って、訪ねた。
「後片づけした物はどうなるのですか?」
「家具や衣服などは処分します
貴重品等は取りまとめてNPO契約の弁護士に預けます」
「私が探せるものはないのですか?」
「こちらの契約がNPO法人なので、具体的に何を探してほしいか、
何を残して欲しいかは、NPOからのお話で進めています
そちらにお問い合わせください」
関わる人がいなければ、知らずに、何事もなく過ぎていくだろう。
しかし、叔父の生活を、最後に、僅かではあるが、立ち会った私からすれば、すべてが人に委ねられているこの現状は、何か釈然としない。
世の中、こうなるのか。