新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、政府は緊急事態宣言を出し、各地方自治体は対応に追われています。
今日のYahoo!ニュースに、BEST TIMESのコラム「さらに過酷なミッションを教員に押しつける文科省」が掲載されていた。『文科省はかつての「失敗の本質」を学ぶべきだ』と。
同じ思いをしていた。
この本は、数年前に読んだ。
太平洋戦争で旧日本軍が失敗した作戦を数例挙げ、これらを組織的失敗ととらえ直している。
現代の組織にも教訓として通じるものがあり、戦史よりも社会科学的分析として読む価値が高い。
戦力の逐次投入で失敗したガダルカナルの作戦。「これくらいで、よかろう」から始まり、泥沼の消耗戦にはまり込んだ。そして、敗北撤退。
感染症防止対策について、経済不安を周りから言われるのは当然のことだが、そもそも感染症なので、人との接触を断つための手段を講じるのが大原則。それなのに、マスクの配布やら、休業補償の方法を小出しに考えているのは、まさに小手先の戦術。もっと大局を踏まえた、戦略的対応が欲しい。
それから、どうなったら収束宣言を出すのか、学校の休業を解除するのは何が条件なのか、これらが全く見えない。
緊急事態宣言を解除するにしても、市民のみなさんの不安は解消されないことでしょう。