膠原病

母の膠原病に気が付いたのは、3年程前のことでした。

 

 

それ以前から、関節の痛みを訴えることがあり、そのたびに整形外科に行き、シップをもらっていた。

 

ところが、見守りを始めた頃のある日、夜、実家に行くと、早い時間なのに真っ暗であった。嫌な予感がしたまま母屋に入ると、母はベッドに寝ていた。

 

「どうした」と、聞くと、

  「朝から体中が痛くて、動けない」と。

 

畑仕事のやりすぎか、と最初は思った。

会話も意識もしっかりしているし、緊急性は高くないと判断して、一晩様子を見たが、翌日も痛みは引かず、ベッドから起きるのもようやくであった。これでは、父も困るので、仕事を休み、食事を作りながら、一日母についていた。

 

数か月後の朝、突然電話が入り、また同じような症状で動けないと。

今回は、救急搬送で総合病院に向かった。

 

長い診察を受けた後、最終的には膠原病の治療をすすめられた。

 

 【膠原病】(メディカルノートより)

 皮膚・筋肉・関節・血管・骨・内臓に広く存在するコラーゲンに対して、慢性的に炎症が生じることから発症する病気です。コラーゲンの分布様式が全身各所に広がることから、膠原病では全身各所において障害がみられるという特徴があります。

 本来、免疫は微生物などの異物から自分の体を守る防御機能のひとつとして働いています。この防御機能である免疫が正常に機能するためには、好中球・リンパ球・マクロファージ・抗体など、実に多くの細胞やタンパク質が適切にバランスを保つ必要があります。しかし、膠原病では免疫のアンバランスが生じ、本来は炎症反応が起きるべきではない自分の体に対する過剰反応(自己免疫応答)によりさまざまな障害をきたします。

 膠原病には、関節リウマチや全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・皮膚筋炎/多発性筋炎・血管炎・ベーチェット病など、実に多くの疾患が含まれます。全身のさまざまなところで炎症が生じると、以下のような症状が出現します。

  • 発熱
  • 全身倦怠感
  • 筋痛
  • 関節痛
  • 体のこわばり  など